一般社団法人

福島県介護支援専門員協会FUKUSHIMA CARE-MANAGER ASSOCIATION

お手元に届いていますか?

2022年12月06日
お知らせ

福島県介護支援専門員協会が編集した「災害時における介護支援専門員の役割~あのときの私たち、福島で起きたこと~」は、当協会初めての出版物です。
福島でしか作れないものを目指し、東日本大震災そして原発事故を経験し、被災者でありながら支援者であった体験や、福島に住むものとしての声を集めて作ることにしました。
実際には、まだまだその時のことを声や文字にできる方が少なかったこと、思い出すことも辛い方もいらっしゃるのだと再確認することになりました。そこで当初考えていた事例集から構成を変え、この本が出来上がりました。

 県外の方にも事例の状況を理解していただくために序章として県内の被災状況の概略及び浜中会津の三地方の特色を述べました。次に、第1章「東日本大震災によって福島で何が起きたか」を千葉喜弘前会長に相談支援専門職チームの活動を中心に執筆していただきました。

 第2章は各地域から寄せられた事例集で、被災時の利用者の暮らしに焦点を置いた事例として11事例を紹介しました。それぞれの事例の最後に、コメントを入れ、支援の意図やケアマネジャーの思いを整理しました。

 第3章はケアマネジャー自身の思いを寄せていただきました。あえて匿名とすることで、本音を語っていただけたと思っております。ここでも三地方の置かれた状況が見えてきました。

 第4章は「災害とBCP」と題して日本介護支援専門員常任理事に寄稿していただくことができました。どの事業所においても作成することになっているBCP(事業継続計画)ですが、実際になぜ作成しなくてはならないのか、どう活用していくものなのかといったことを 実はまだまだ理解できていないのではないでしょうか。作成のヒントや、見直しの参考になるものとなっています。

 さらに第5章では八木亜紀子先生(福島県立医科大学放射線医療県民健康管理センター特任准教授)を囲んで編集委員が座談会を開催したものを掲載しています。当時のことから、今後に至るまで様々なことを話し合い、また先生からの指摘をいただいています。県民性やその影響といったことにも触れられています。ぜひご一読いただきたい内容となりました。

 その後は資料編となっております。このように多肢にわたる内容で、単に東日本大震災を振り返ったものにとどまらないものです。ぜひとも手元において、役立たせていただきたく願っております。

 一般書店においては税込3,080円、中央法規に以前同封した用紙を用いて注文すると会員は1割引で購入できます。さらに県協会から直接ご購入の場合は、税込2,700円プラス送料と、お得な価格となっております。ぜひお近くの会員と誘い合わせてファックスまたはメールでお申し込みください。

書籍編集委員会委員長 吉田光子

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